『謎解き古代文明DX』の、江戸しぐさ批判記事は良い!!

ツイッター上でもお世話になっている、原田実先生も執筆している、超常現象の懐疑的調査のための会(ASIOS)の新刊『謎解き古代文明DX』(彩図社)が出ている。

2011年に同会の編で出版された書籍の増補版だが、増補に当たり、「江戸しぐさ批判」も入っている。


謎解き古代文明DX謎解き古代文明DX
(2014/02/24)
ASIOS

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江戸しぐさ批判記事は原田先生の執筆。8ページあり、「江戸しぐさ」側の主張→原田先生による批判という構成だ。
ページ数は少ないが、欄外にかなりの量の注釈が付いているので、かなり分量がある。

批判の主な項目を抜粋すると、
◎江戸しぐさの主張する「江戸っ子狩り」を立証できる史料は存在しない
◎こぶし腰浮かせを渡し船の中で行うとうまく出来ない
◎傘かしげは和傘のため、かなりやりにくい。歌川広重の「東海道五十三次」で描かれているように、
すぼめて行き来したほうがよい(!)
◎分刻みで生活していたという「時泥棒」の話もあり得ない。(不定時制で時計も普及せず、オランダ海軍将校で
勝海舟の師匠だったカッテンディーケは日本人が時間にルーズだと述べている)
◎ぶっかき氷云々の話もあり得ない(氷が江戸時代に市中で売り歩くのは不可能)
◎タバコを店内で吸おうとすると取り上げられたという話もあり得ない
と個別具体的に批判した上で、

◎江戸しぐさは実際の江戸時代の知識のない人が創作したものを江戸時代の知識のない人々が広めることで普及した代物
と結論づけている。

原田先生の批判は、「江戸しぐさは現代人の作ったマナーだからそれなりに実用的だが、江戸時代に実在したものとして学校教育にまで入り込んでいくのは問題だ」というスタンスであり、事実を積み上げていくものなので、非常に説得力がある。


この本そのものも大変面白い本だが、江戸しぐさ批判が活字で、書店売の本で出たということは意義深いことである。

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プロフィール

松平俊介

Author:松平俊介
松平俊介(まつだいら・しゅんすけ)
雑誌ライターやwebディレクターをしております。webデザインからwebマーケティング、ライターまで何でもやっております。これまでに色々なプロモーションを手がけて参りました。過去には週刊SPA!等に関わっておりましたが、現在は「連載JP」(東京産業新聞社)や、neverまとめ(NHNジャパン)を中心に執筆しております。
趣味は街歩きと歴史研究です。

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